建築家と建てる別荘・セカンドハウスの魅力とポイント

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近年、二拠点居住やワーケーションの人気が高まっています。特にコロナ禍でリモートワークが主流になり、忙しない都会にずっといる必要性が低くなったことが大きなきっかけとなっているように感じます。

その中で別荘セカンドハウスを作り、週の半分を郊外で過ごすなどのライフスタイルも定着しつつあります。このページでは、建築家による別荘建築の事例や、別荘ならではの設計や土地選びのポイントとなるところをご説明します。

<目次> 建築家と建てる別荘・セカンドハウスの魅力とポイント

  1. 1. 別荘建築の魅力
  2. 2. 建築家に別荘建築の設計を依頼するメリット
  3. 3. 建築家による別荘建築の事例
    1. 3-1. パノラマビューを楽しむ
    2. 3-2. 景色を切り取る
    3. 3-3. 森の中に浮かぶ
    4. 3-4. 自然の中でコンパクトに暮らす
    5. 3-5. リビングにお風呂がある別荘
    6. 3-6. 本宅のような使い方のセカンドハウス
  4. 4. 別荘建築の土地選びのポイント
  5. 5. 別荘を民泊として活用する
  6. 6. 別荘とセカンドハウスの違い
  7. 7. まとめ

1. 別荘建築の魅力

自然豊かな地に立つ別荘は、広々としていて開放的なイメージはありませんか?

そもそも広い土地が確保できるということも理由の一つですが、自然豊かな田舎に家や別荘を建てる場合は、市街地に家を建てる場合と違い、法的な制約が少ない といった利点がまずあります。
例えば市街地の駅前などに多い「防火地域」や「準防火地域」というエリアにかかると、構造や外装材、内装材などに規制がかかってくる場合が多くあります。しかし、別荘地のような自然豊かなエリアではそのような規制を受けずに済むことが多いです。

また市街地や住宅地に家を建てる場合と比べると、隣の家屋との距離を十分に確保できるため、プライバシーも保たれ、窓の多い開放的な空間を実現することができます。そのため屋外の自然や美しい景観を存分に取り込んだ住宅を作ることが可能なのです。

通常の住宅ではなかなかできない思い切ったことにチャレンジできるのも別荘ならではの醍醐味です。例えば、

  • 普段は家族の生活リズムの違いで部屋を分ける必要があるけれど、別荘では ワンルームの大空間 で家族みんなで過ごす
  • 人目を気にしなくて良いため 屋外に露天風呂 を作る
  • 間接照明のみ にしてより自然に近い暮らしを楽しむ

など、普段の生活や利便性から離れて、純粋にやってみたい体験から考えるというのも二拠点居住だからこそ実現できます。

2. 建築家に別荘の設計を依頼するメリット

別荘の設計は、通常の住宅の設計とは異なる考え方で進めていくケースが多いです。 別荘を作りたいという場合、その目的は人それぞれでしょうし、そもそも生活するための住宅の機能をすべて実現する必要はないというケースもあるかもしれません。

  • 自然豊かな空間で身体と心を癒したい
  • 集中してワーケーションができる静かな環境が欲しい
  • 子供達が思いきり遊べるような場所を作りたい
  • 小屋に篭って一日中本を読みたい

など、それぞれの目的に合わせてあなただけのための設計をしてくれる のが建築家です。

また、別荘は自然豊かな場所に建てることが多いため、地形やインフラ(電気や水道など)の状態も様々で、その土地ごとに特殊な工事や手当てが必要なケースもあります。その場合、ハウスメーカーの規格では対応できない可能性もありますが、建築家にお願いする場合は、ケースごとの課題を考慮しながら解決策を提案してくれます。

ロケーションの特性を活かした設計を得意とする建築家もたくさんいます。そのような建築家は、地形との融合や自然との調和を醍醐味に楽しんで設計をしてくれるケースが多いです。専門的な知識のない人たちには思いつかないような素敵なアイディアであなたの要望を形にしてくれることでしょう。

3. 建築家による別荘建築の事例

ここからは、建築家が設計した別荘建築の事例をご紹介します。

3-1. パノラマビューを楽しむ

佐竹 永太郎「芦ノ湖の別荘」の画像1
佐竹 永太郎「芦ノ湖の別荘」の画像2
佐竹 永太郎「芦ノ湖の別荘」の画像3

芦ノ湖から駿河湾そして富士山をまでを一望できる別荘です。どの部屋にいても美しいパノラマビューを楽しむことができます。眺望を活かすために、一層分高さを上げて空に浮かぶ平屋のような計画となっています。

3-2. 景色を切り取る

吉田慎二+杉田陽子「湯布高原のVILLA」の画像1
吉田慎二+杉田陽子「湯布高原のVILLA」の画像2
吉田慎二+杉田陽子「湯布高原のVILLA」の画像3

周辺の山々に呼応するように重なるレンガの外壁。それぞれのゾーンごとに設けられたレンガの壁が屋外へ視線を誘導し、景色を切り取ります。

3-3. 森の中に浮かぶ

納谷 学「八ヶ岳のセカンドハウス〜森の中に浮かぶ〜」の画像1
納谷 学「八ヶ岳のセカンドハウス〜森の中に浮かぶ〜」の画像2
納谷 学「八ヶ岳のセカンドハウス〜森の中に浮かぶ〜」の画像3

八ヶ岳の麓、ウインタースポーツを楽しむご夫婦ためのセカンドハウス。冬の雪の中のアクセスを考慮し、車が敷地内を通り抜けることができるように車路兼車庫の上にまたがるように直方体の建物を載せました。建物の柱は森の木々と呼応し一体感を生み出します。

3-4. 自然の中でコンパクトに暮らす

八島正年 + 八島夕子「野尻湖の小さな家 | Small house on Lake Nojiri」の画像1
八島正年 + 八島夕子「野尻湖の小さな家 | Small house on Lake Nojiri」の画像2
八島正年 + 八島夕子「野尻湖の小さな家 | Small house on Lake Nojiri」の画像3

野尻湖のほとりに建つ週末別荘。国立公園内ということもあり、緑の保全と環境維持のため、建坪が5m×5mという小さなサイズの家に家族4人が休暇を過ごすための最低限の機能がコンパクトに収められています。

3-5. リビングにお風呂がある別荘

片山 正樹「東浪見の別荘」の画像1
片山 正樹「東浪見の別荘」の画像2
片山 正樹「東浪見の別荘」の画像3

タイル貼りのLDKにバスタブが置いてあるという少し変わった事例です。部屋ごとに機能を当てはめていくというのではなく、くつろぐための空間をひとまとめに考えると、バスタブはリビングの一部という考え方もできるかもしれません。

3-6. 本宅のような使い方のセカンドハウス

田島 則行「Hill Top House」の画像1
田島 則行「Hill Top House」の画像2
田島 則行「Hill Top House」の画像3

東京にも家を持っている建て主ですが、東京の住居よりもより暮らしに対する思いが強く、別荘的な仮住まいというよりは、本宅に近い使い方を考えてこの別邸が建てられています。住宅としての機能を担保しおけば、もし将来的に完全移住するとなった場合でも対応しやすいという利点もあります。

4. 別荘建築の土地選びのポイント

どんな土地を選ぶかは、理想の別荘を建てる上でとても大切なポイントです。建物の間取りや内観・外観は建て主の希望によりある程度の融通は効くものの、ロケーションや景観は自分好みの形に変えようがなく、別荘を設計する上でもまずはその土地の特性がベースとなることが多い です。

自分たちの求める別荘ライフを送るにはどのような土地が良いのか、まずは少しでも気になる要素のある土地に足を運んでみましょう。開けた景色の方が良いのか、山の中に篭るイメージなのか、海の近くが良いか、移動がストレスにならないか、など実際に足を運ぶことで様々な条件から自分の中での優先順位が明確になってくるかと思います。

また、土地選びの段階から建築家に相談することを強くおすすめします。その土地でどんなことができるかどうかの相談に乗ってくれることはもちろん、その土地では希望に沿った設計が難しいという場合も早い段階で判明できるので、スムーズに土地選びを進めることができます。

海の近くであれば塩害対策が必要だったり、豪雪地帯であれば屋根の造りや構造など考慮する必要もあったり、傾斜地であればその地形に合った基礎の造り方をしなければならない、などその土地の特性によって発生するであろうコストを想定して見込んでおくことができるというのもメリットです。土地を購入する前に予算計画をきちんと立てておくことで、設計段階で思わぬ費用が発生し、予算オーバーのため希望を削らなければならないという事態を防ぐことができます。地盤の状態などもあらかじめ把握しておくと良いでしょう。

建築家との土地探しについては以下の記事にポイントをまとめていますので、こちらも併せてご参照ください。

あなたの求める暮らしをもとに、どんな土地がマッチしそうかということを考えてくれる建築家もいますので、ぜひ早い段階で一度相談してみてください。
タイテルでは土地探しから建築家選び、ローンの手続きや資金プランニングまで、専門家が無料であなたをサポートします。

5. 別荘を民泊として活用する

別荘の場合、滞在していない時間が長い場合は、Airbnb などの民泊を活用して収益を得ることも可能です。民泊として稼働して良い日数は、民泊新法(2018 年 6 月 15 日施行)で年間 180 日までと定められています。
最近はこの制度を活用している建物も多く、タイテルでも「民泊としても使える別荘を建てたい」というお問い合わせはとても多くなってきています。

民泊・住宅宿泊事業を始める際には行政機関への届出が必要になります。その際事務的な手続きはもちろんですが、建築的にも気をつけるべきことがあるケースもあります。例えば、火災などの災害が発生した場合に宿泊者の安全確保を図るため、住宅であってもホテルや旅館に求められる措置と同様の措置をとるよう定められています。建物の規模に応じて様々な要件を満たさなければならないため、民泊を考えている人はあらかじめ建築家と方針や要件を確認して設計を進めていく必要があります。

また、民泊を想定している場合は、設計段階から宿泊客の客層や体験を考えることも大切です。もちろん自分の別荘なので自分の好きなように作るというのはベースでありつつ、どのような仕様を選ぶか迷った場合には、その地域に多い客層や滞在の目的などを考え、その人たちに好んでもらえるようなデザインや機能から判断するという方法もあります。民泊を想定したデザインや機能面についても建築家と相談しながら決めていくことをおすすめします。

6. 別荘とセカンドハウスの違い

別荘とセカンドハウスって同じものではないの? と思っている人も多いかもしれません。実際に別荘とセカンドハウスは同列の意味合いで使われるケースもありますが、厳密には 税制面での違い があります。

税制上「別荘」とは、日常生活に用いない家屋のうち、保養を目的に建てられたもののことをいいます。一方で「セカンドハウス」とは、週末に居住するために郊外などに取得するもの、または遠距離通勤者が平日に居住するため職場の近くに取得するもののことを指し、「毎月1日以上居住している」ことが条件として定められています。

別荘と比べた場合、セカンドハウスのメリットといえるのが税制上の軽減措置です。​​セカンドハウスの場合は、固定資産税や都市計画税、不動産取得税が軽減される場合があります。セカンドハウスとして認められる条件や手続きは自治体ごとに定められているため、税制面での優遇を受けたいと思っている人は事前に問い合わせてみてください。

また金融機関によってはセカンドハウスローンというものがあります。セカンドハウスローンの融資条件は住宅ローンの条件とほとんど変わらず、銀行によっては一般の住宅と同じ金利で借りられるというところもあるので、ローンを検討されている方は確認してみてください。タイテルではローンや資金計画からセカンドハウスを作るお手伝いすることも可能です。

7. まとめ

別荘を建てる際には、ふつうの住宅を建てる場合とは違った考え方が必要になります。建築家や専門家の意見を取りいれながら、憧れの別荘ライフや二拠点居住を実現しましょう。

タイテルでは住宅だけでなく、別荘のお問い合わせもたくさんいただいております。建築家と建てる別荘に興味がある方、ぜひタイテルの専門家に相談してみてください。