プロがアレンジしたおしゃれなウッドデッキ 10 選
住宅づくりで大切にしたいのは室内だけではありません。思わず見入ってしまうようなおしゃれなウッドデッキに憧れる人も多いでしょう。ウッドデッキは室内と屋外をつなぐ重要な役割をもつと同時に、位置によっては外を歩く人から見られる可能性も高い場所のため、見た目や機能性にも気を配りたいですよね。
この記事ではプロがアレンジしたおしゃれなウッドデッキの施工事例10選と、実際にウッドデッキを取り付けるときのキーポイントを4つご紹介します。
この記事を読み終わるころには、自宅に取り入れたいおしゃれなウッドデッキが具体的にイメージできるようになっているでしょう。
1. プロがアレンジしたおしゃれなウッドデッキ施工事例 10 選(画像あり)
はじめに、プロがアレンジしたウッドデッキの施工事例を10選お届けします。すべて画像と一緒におしゃれなポイントもご説明しますので、これからウッドデッキを作りたいと考えている人はぜひ参考にしてください。
1-1. 眺めもよく風を感じられる2階のウッドデッキ
2階の高さから富士をはじめとする山々を眺望できるこちらの住宅は、いつまでも眺めていたくなるような景色を楽しめるように、2階のベランダにウッドデッキを設けました。
リビングからの連続性を大切にした三角形のテラスでは、広々としたダイニングテーブルやチェアを配置して家族が集える場所となっています。また空間を照らすのはシンプルで小型の電球ですが、近くに大きな建物がないため月明かりを十分に取り入れながらリラックスした時間を過ごせます。
1-2. 美しいグリーンの芝生とマッチしたコンパクトなウッドデッキ
こちらの二世帯住宅では、両世帯の庭に小さいウッドデッキを設けました。明るめの床材は美しい芝生のグリーンとよく馴染みます。
またこれくらいコンパクトなウッドデッキは、家事の合間にちょっと座って一休みする時間に最適です。星がきれいな夜には大切な家族とウッドデッキに腰掛けて、夜空を眺めながらたわいもない会話をしてみるのもよいでしょう。
1-3. 鳥のさえずりで癒やされる至高の空間
こちらはカラマツなどの木々に囲まれている長野県の別荘。好立地を活かして作られた別宅には、小鳥のさえずりや葉と葉が触れ合う音などを聞きながらくつろげるウッドデッキを設置しました。
外壁の木材と色調を合わせることでウッドデッキが広く感じるでしょう。またどっしりと腰を掛けられるイージーチェアやスツールを置いて、自分だけの癒しの空間を楽しめるようになっています。
1-4. まるで縁側のような使い方を楽しめるウッドデッキ
土地の広さに余裕があったこちらの住宅では、プライバシーを確保しながらも自由に過ごせる中庭を設置しました。中庭に面したリビングの掃き出し窓の外側には、細長く設計されたウッドデッキを設け、まるで縁側のような使い方ができるようになっています。
空から降り注ぐ日の光を浴びながら、読書をしたり子どもたちが遊び回ったりと周囲の目を気にせず自由に過ごせる点が魅力です。
1-5. 半層下げて設計し、プライバシーを確保したウッドデッキ
こちらは2.5階分の高さを実現した住宅で、2階の各フロアからは街のパノラマ景色が楽しめるように設計されています。一方で家族が長く過ごすリビングやダイニング、キッチン、庭は道路よりも半層低くつくられているため、しっかりプライバシーを確保している点も魅力です。
そして広々とした庭には大きなウッドデッキ。屋外用のチェアを配置しておけば、子どもたちが元気に遊んでいる様子を眺めながらゆったりと過ごせるでしょう。
1-6. 季節を直に感じられる見晴らしの良いテラス
こちらの住宅では、庭全体で季節の移ろいを感じられるように前方の傾斜部分に芝生や庭木を植えています。その横には駐車場と一体化した見晴らしの良いテラス。あえて屋根を設置せず、日の光を存分に楽しめる空間となりました
またウッドデッキの色は、清潔感のある白い外壁によく映える濃いブラウンを採用。「白×ブラウン×グリーン」のコントラストがおしゃれな雰囲気を醸し出しています。
1-7. 完全なプライベート空間を実現させた中庭のウッドデッキ
ナチュラルな印象を感じるこちらの住宅では、完全なプライベート空間を求めて中庭にウッドデッキを設けました。閉鎖的になりがちな中庭に開放感をプラスするべく、ウッドデッキの床材には室内と同じ色調の床材を採用。
そしておしゃれな空間を演出するのに一役買っているスポットライトもポイントです。室内から中庭に向けて設置されたスポットライトで、大人かっこいいウッドデッキに仕上がっています。
1-8. 室内と一体感のある洗練されたウッドデッキ
1階分を繰り上げて「空に浮かぶ平屋」として設計されたこちらの別荘。室内との連続性を高めるために中桟のない大きな窓を設け、リゾート感あふれる建物となっています。
また建物を囲うように設計されたウッドデッキにより、ホテルライクな空間を楽しめる点も特徴です。芦ノ湖や富士山を見渡せるこの別宅は、一瞬で非日常の世界へと導いてくれるでしょう。
1-9. 日の光を調節できるオーニングがあるウッドデッキ
茨城県にあるこちらの平屋には、川や橋を見渡せる南側にウッドデッキを設けました。ウッドデッキの周りにはコンクリートで低めの塀を設け、プライベートな空間と外を隔てています。
また日の光が気持ちよく入ってくるため、暑さ対策として日光量を調節しやすい折りたたみ式の屋根「オーニング」を設置。日陰を作って清々しい風に当たりながら自分だけの時間を楽しめます。
1-10. ライトアップしたシンボルツリーで幻想的な空間を作る
建物周辺の環境から、とにかくプライバシーを確保してほしいとの要望から作られたこちらの住宅では、おもに側面ではなく上方から光を取り入れる設計となっています。
住宅の中心にある小さな中庭は、室内の床材と同じ色調のウッドデッキを使用し、広々とした空間を演出しています。さらに癒しを得られるシンボルツリーは、夜になるとライトアップされ幻想的な中庭を楽しめるでしょう。
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2. ウッドデッキをおしゃれにする4つのキーポイント
ここでは、ウッドデッキをおしゃれにする4つのキーポイントをご紹介します。これらのポイントを抑えて構想を組み立てれば、失敗せずに理想のウッドデッキを作れるでしょう。
2-1. 室内の床材と色調を合わせる
1つ目のポイントは「ウッドデッキで使用する木材」と「室内の床材」の色調を合わせることです。色調を統一させると、室内から屋外への連続性を感じさせ空間が広く見える効果があります。
色調選びに失敗しないためには、設計者から床材サンプルをもらうことをおすすめします。床材の写真だけで色調を合わせると、光の加減やカメラの性能によって本物の色とずれてしまう可能性があるからです。室内と屋外で床の統一感を出し、広々とした開放感を楽しみましょう。
2-2. 庭木を組み合わせた目隠しは洗練された空間になる
ウッドデッキが公道に面している場合、プライバシーを守るための目隠しが必要となります。
定番のパネルや柵を設置するのもよいですが、庭木を活用するとよりおしゃれなウッドデッキに仕上がるためおすすめです。目隠しとして庭木を用いる場合は、1年中葉っぱを茂らせている「常緑樹」を選ぶようにしましょう。
年間を通してしっかりとプライバシーを守りつつ、ナチュラルでおしゃれな雰囲気のウッドデッキを楽しめます。
2-3. 樹脂製を選べば長期間キレイな状態を楽しめる
長期間キレイな状態でウッドデッキを楽しむなら、樹脂製の木材を選ぶとよいでしょう。
天然の木材は経年変化を楽しめる反面、メンテナンスを怠るとすぐに朽ちてしまうデメリットがあります。
一方で樹脂製のウッドデッキは「木粉」と「樹脂(プラスチック)」を混ぜ合わせているため、キレイな状態で長持ちする点が魅力です。さらに天然木材と見た目はほとんど変わらないため外観を損なう心配もありません。
初期費用はかかってしまいますが、機能性も高くおしゃれなウッドデッキが長期間楽しめるでしょう。
2-4. インテリアの飾り付けにこだわる
ウッドデッキにあえてなにも置かない場合は広々と利用できますが、屋外用のインテリアにこだわると、より一層愛着の沸くおしゃれな空間を楽しめます。
たとえばキャンプ用チェアやバーベキューセットを置けば、ミニアウトドア空間を作り上げられるでしょう。またさまざまな草花のプランターを設置してイングリッシュガーデン風のウッドデッキを堪能することもできます。
このように理想のインテリアにこだわれば個性が引き立ち、思わず見入ってしまうようなおしゃれなウッドデッキとなるでしょう。
3. おしゃれなウッドデッキに合わせたいインテリア・家具とは?
次に、おしゃれなウッドデッキに合わせたいインテリアや家具をご紹介します。
なにも置かないウッドデッキもシンプルな印象で魅力的ですが、インテリアや家具を組み合わせれば、より一層おしゃれで快適な空間を作れますのでぜひ参考にしてみてください。
3-1. 日よけになるオーニングやシェード
屋外で過ごすにあたり、あると便利なのが頭上に張る屋根材である「オーニング」や「シェード」です。いわゆる日よけとして、差し込む日光量を調整してくれる役割があります。
生地にUVカット加工が施されている製品を選べば、紫外線を気にせずゆったりとウッドデッキでの時間を楽しめるでしょう。
また夏場にオーニングやシェードを活用すると、窓から入り込む日光量を減らせるため室温の上昇を抑えられます。室温が高くならなければ冷房を強くつける必要もなく、電気代の節約にもつながります。
そしてオーニングやシェードは日よけ以外にも、プライバシーを確保してくれるためマルチに活躍するアイテムです。
3-2. 屋外用のガーデン家具
こだわりの「屋外用ガーデン家具」を持っておくと、ウッドデッキの快適性とおしゃれさが増します。最近では屋外用ガーデン家具のラインナップも充実しており、自分好みにさまざまなインテリアの組み合わせを楽しめるようになりました。
たとえばラタン製の家具を設置すればリゾート感漂う空間になり、屋外対候性の高いファブリックを使用した家具を置けば、天候を気にせずに快適な空間を楽しめるでしょう。
3-3. 収納スペースを設けたいならおしゃれなデザインの物置
屋外の収納スペースといえば、質素な物置を想像する人も多いかもしれません。しかし最近ではおしゃれにデザインされた物置がたくさん販売されています。物置にこだわると、ウッドデッキを含めた庭全体的に統一感が出て、よりおしゃれな空間を楽しめます。
たとえばシックな色合いのラタン製物置を選べば落ち着いた大人の雰囲気になり、北欧調の白やグレーの物置を選べばノスタルジックにまとまるでしょう。
とくに屋外で使うガーデン用品は収納場所に困るケースが多いため、使いやすくおしゃれな物置を用意すると便利です。
4. 建築家に依頼するとトータルコーディネートも可能
思わず目を止めてしまうようなおしゃれなウッドデッキを作りたいなら、建築家にトータルコーディネートを提案してもらうのもおすすめです。
おしゃれなウッドデッキを目指して家具やインテリアまでをコーディネートするのはおしゃれな反面、なかなか骨が折れますよね。建築家に依頼すれば、理想とするウッドデッキにプロならではのアイデアやアレンジが加わり、より一層豊かな空間が完成するでしょう。
また最近では業者に依頼せず、ご自身で組み立てられるウッドデッキのDIYセットなどが販売されています。普段からDIYに慣れていて、大がかりな作業が好きな人は自分で取り付けるのもよいかもしれません。
しかし人が歩いたり屋外用の家具を置いたりするウッドデッキは、しっかり作らなければ耐久性に欠けてすぐ壊れてしまいます。最悪の場合、ケガをしてしまう可能性もあるでしょう。
長く安全に使えるウッドデッキにするためには、建築や設計に精通したプロへ依頼すると安心です。
5. まとめ
ウッドデッキは初期費用がかかるものの、予算があればぜひ取り付けておきたい外構要素の一つです。なぜならおしゃれなウッドデッキがあれば庭に出る回数も増え、家族とコミュニケーションを取りながら楽しい時間を過ごせるからです。
そのためにウッドデッキで長時間過ごせる工夫や、くつろげるインテリア選びは非常に重要といえます。設計担当者とよく話し合いながら、快適でおしゃれなウッドデッキを作りあげてくださいね。
弊社「titel(タイテル)」では、注文住宅を建てたいお客さまに建築家や設計事務所をご紹介しています。冒頭でご紹介した施工事例は、すべて弊社に登録している建築家たちがデザインしたウッドデッキです。
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後悔しない家づくりをするためには、プロの意見を一度は聞いてみることがオススメです。