高級な一軒家や別荘は「買う」or「建てる」?
「高級な一軒家が欲しい」「自然に囲まれた別荘が欲しい」と思った時に、「買う」か「建てる」か、どちらの選択肢をまず思い浮かべるでしょうか?
まずはインターネットで物件を探したり、高級物件を扱っている不動産屋さんに聞いてみるという人も多いことでしょう。
ただしケースによっては、買うよりも建てる方があなたの要望を満たせる可能性もありますし、その逆も然りです。
この記事では、一軒家や別荘を買うべきか、新築で建てるべきかをさまざまな角度から比較します。ご自分のケースに照らし合わせながらぜひ読んでみてください。
この記事のポイント:
- 「間取りやデザインへのこだわりが少ない」「家づくりにあまり手間をかけたくない」「軽微なリノベーションで要望を満たせる」人は、「買う」のがおすすめ
- 「住み心地を重視している」「間取りやデザインの希望やこだわりが強い」人は、「建てる」のがおすすめ
- どのような地域に住むかによっても、買うべきか建てるべきかの判断は変わってくる
- 建築家に頼めば、「買ってリノベーション」「新築で建てる」のどちらも可能
1. メリット・デメリットから考える
1-1. 高級な一軒家を「買う」
まずは高級な一軒家や別荘を「買う」場合の、それぞれのメリットとデメリットを比較してみましょう。
1-1-1. メリット
高級な一軒家や別荘を「買う」メリットは、「家づくりに手間をかける必要がない」という点です。
気に入った家さえ見つかれば、そのまま住むこともできますし、軽微なリフォーム程度で済むこともあります。
「忙しくて、家づくりに時間をかけられない」「なるべく手軽に済ませたい」という場合には「買う」という選択が向いているでしょう。
1-1-2. デメリット
デメリットは、「間取りやデザインの自由度が低い」という点です。
一軒家を買う場合には限りある中から選ばなくてはならないので、エリアや築年数、間取り、設備、デザインなど全ての要望を満たしている物件に巡り会えることは大変稀なことかと思います。
なおさら高級物件を取り扱っている不動産屋さんやポータルサイトは、一般向けのものに比べるとかなり数が少ないため、物件探しが難航するケースも多いことでしょう。
一方で、「間取りの希望はあまりない」「デザインのこだわりも少ない」「新築であれば良い」など、求める条件や希望が少ないのであれば、家を買うという選択もおすすめできます。
1-2. 高級な一軒家を「建てる」
つづいては、高級な一軒家や別荘を「建てる」場合の、それぞれのメリットとデメリットをみていきましょう。
1-2-1. メリット
高級な一軒家や別荘を建てるメリットは主に 2 つです。
1 つ目は、一から設計をすることができるため、希望通りの間取りやデザインを実現し、オンリーワンの住宅をつくることができるという点です。
「これまで見てきた物件では満足ができない」「自分の希望に合う物件がなかなか見つからない」「間取りやデザインにこだわりがある」「暮らしやすく住み心地の良い家にしたい」「ロケーションを存分に活かした別荘が欲しい」という人にとっては、「建てる」という選択の方がおすすめです。
2 つ目のメリットは、「予算に合わせた計画がしやすい」という点です。
家を買う場合にも予算をベースに物件探しをすることが多いかと思いますが、予算によって選べる物件の数が限られてしまったり、自分の要望を満たすためには予算を上げなければならないケースも出てくるでしょう。
一方で家を「建てる」場合には、「自分の希望やこだわりにはお金をかけ、それ以外の部分は極力シンプルにする」などメリハリをつけて設計をすることで、予算内で満足のできる家づくりが可能になります。
1-2-2. デメリット
一軒家や別荘を建てるデメリットは、「時間がかかる」という点です。
建築家に設計を依頼する場合には一からデザインをすることになるので、設計だけで 6 ヶ月程度かかるケースが多いです。
計画を途中で変更したり、デザインを決めるのに悩んで時間がかかる場合には、1 年近くかかることもあります。
また工事期間は、住宅規模だと約 6 ~ 8 ヶ月かかることが一般的です。
よって設計から建物の完成まで、トータルで 1 年 ~ 1 年半程度はかかってきます。
「時間がかかってもこだわりの詰まった一軒家にしたい」「プロセスも面倒に思わず楽しむことができる」人は、「建てる」という選択肢も視野に入れると良いかもしれません。
2. 住みたい地域から考える
「どのエリアに一軒家が欲しいのか」「どんなロケーションの別荘が良いのか」といった点も、買うか建てるかどうかを判断するポイントの一つです。
ここでは「市街地・高級住宅街」「郊外」「別荘地」の 3 つのエリアに分けてご説明します。
2-1. 中心市街地や高級住宅街の場合
「都心のど真ん中に、広々とした高級な一軒家が欲しい」「高級住宅街にどうしても住みたい」「新築かどうかよりも利便性を重視したい」という人にとっては、一軒家を「買う」方が向いているかもしれません。
大都市の中心市街地や高級住宅街になると「広い土地が余っている」というケースはほとんど稀ですし、売りに出されている土地があっても古家が建っているということがよくあります。
古家を解体して新しく新築するということももちろんできますが、解体の費用が追加でかかってしまいます。
また建て替えようとしたときに、場合によっては法律的な制約があることもあるので注意が必要です。
一方で建築家の中には、建物が立ち並ぶ都心においても「プライバシーを確保しつつ、明るく気持ちの良い空間をつくる」ことを得意としている人もたくさんいます。
お金に余裕があり、立地もデザインも妥協したくない人にとっては、「建築家と家を建てる」ことをおすすめします。
2-2. 郊外の場合
郊外や地方に家を建てたいという場合には、都会よりも土地の選択肢が多くあります。
そのような場合には、物件を探すよりも一軒家を「建てる」のがおすすめです。
高級な建売住宅や分譲住宅は、東京都心や高級住宅地を中心に販売しているケースが多く、郊外ではなかなか高級物件に出会える確率が低いことでしょう。
また郊外の場合は、土地の値段も都会に比べるとそこまで高くないので、その分建物を建てるのに多くの費用を使うことができるというメリットもあります。
2-3. 別荘地の場合
軽井沢、八ヶ岳、那須、葉山、ニセコなど、自然に囲まれた別荘地に高級な別荘が欲しいという場合は、別荘を「建てる」ことを強くおすすめします。
別荘を建てる目的にもよりますが、多くの人が「自然に癒されたい」「リラックス&リフレッシュしたい」「非日常を楽しみたい」という目的を持っているのではないでしょうか。
別荘を一つの住む拠点として捉えるのであれば良いかもしれませんが、「別荘でどんなことがしたいか」という要望を実現するには、ロケーションを最大限に活かした別荘や、過ごし方・暮らし方に合った別荘を建てることをおすすめします。
さらに、別荘を建てるには「あなたの目的に合わせた設計をしてくれる建築家に依頼する」のがおすすめです。
建築家は土地の魅力を活かした設計を得意としていますし、例えば「別荘を使わない時には民泊として活用したい」などの、特殊なご要望にも沿った提案をしてくれます。
3. 高級な一軒家|建築家が手がけた事例 4 選
ここからは、建築家が実際に手がけた高級な一軒家の事例をご紹介します。
自分の希望や条件に合った高級住宅をデザインしてくれる建築家と話がしてみたい・紹介してみてほしいという方は、タイテルの建築家紹介 も便利です。
3-1. まるでモダンアートのような螺旋階段の家
こちらは東京都目黒区に建つ一軒家です。
1 階にはテナントが入っており、2 ~ 4 階部分を住居としています。
土地の面積としてはあまり広くはないのですが、縦方向への抜けや外とのつながりを積極的に作ることで、開放感があり明るく贅沢な空間となっています。
そして、建物の中央にあるダイナミックな螺旋階段が、この家のラグジュアリー感を演出しています。
3-2. 都心のど真ん中で開放的に暮らす
先程の事例に引き続き、こちらも東京都心にある事例です。東京タワーの近くに、110坪を超える高級な一軒家を実現しました。
周辺には三方に建物が立ち並ぶという立地ですが、建物の中央に光庭を設けることで、開放的で明るい空間となっています。
その他にも、周囲からの視線を遮りつつ、東京タワーの景色や空を切り取るなど、都会ならではの設計の工夫が散りばめられています。
3-3. 自然に囲まれた邸宅をリノベーション
こちらの事例は、自然と都会が交錯する土地に建つ邸宅をリノベーションした事例です。
建物は広い庭に面しており、室内からでも木々の緑や桜のお花見を楽しむことができます。
もともとの建物の良さを生かしながら設計されており、クラッシックとモダン、西洋と和が融合したようなデザインとなっています。
大理石の床は既存のものを使いつつ、よりスタイリッシュに生まれ変わりました。
古いものと新しいものが入り混じる、リノベーションだからこそ実現したデザインとも言えるでしょう。
3-4. プライバシーとコミュニケーションを大切にした二世帯住宅
こちらは、完全分離型の二世帯住宅の事例です。
二つの世帯は完全に分離されている間取りですが、1 階の出入り口は中が見えるようオープンになっているので、子供や孫が帰ってきたときに気軽に声を掛け合ったり、コミュニケーションが生まれるような設計となっています。
一言に「二世帯住宅」と言っても、プライバシーの考え方やコミュニケーションの部分は家族によってそれぞれ違うのではないかと思います。
自分たちの理想とする二世帯住宅を探して購入するのは、なかなか難しいことだと思いますので、「建てる」という選択をしてはいかがでしょうか。
4. 高級な別荘|建築家が手がけた事例 3 選
次に、建築家が実際に手がけた高級別荘の事例をご紹介します。
4-1. 自分だけの森を楽しむ、モダンな山荘
軽井沢に建つ別荘の事例です。木々に囲まれた閑静な環境で、自分だけのプライベート空間を楽しむことができます。
建物の外周には軒をぐるりと回し、それに合わせてデッキが設けられています。縁側のような使い方をしたり、椅子を置いてBBQができるテラスとして使ったりなど、デッキと軒の奥行きによっていろんな楽しみ方ができます。
景色の取り入れ方はもちろん、採光や遮光、断熱などについても配慮されているため、一年中心地よく過ごすことができるでしょう。
4-2. 絶景を楽しむための、空に浮かぶ別荘
どの部屋にいてもパノラマビューを楽しめる別荘です。
芦ノ湖から駿河湾、そして富士山までを一望することができます。
この眺望を活かすために、1 階は玄関のみとし、建物を一層分持ち上げたイメージで 2 階部分にすべての部屋を計画しました。
まさにロケーションを最大限に活かした贅沢な別荘です。
4-3. 100選の棚田にたたずむ、古民家ヴィラ
こちらは福岡県・東峰村に建つ古民家ヴィラです。
日本の棚田 100 選にも選ばれた美しい景色を楽しむことができます。
古民家ならではのぬくもりを感じながらも、スタイリッシュなインテリアを取り入れてモダンな空間に生まれ変わっています。
日常から離れ、ゆったりとした時の流れを感じることができるでしょう。
古民家や町家などの古い建物に魅力を感じる人は、古民家を購入してリノベーションするというのも一つの選択肢です。
5. まとめ
それぞれのケースやこだわりによって、一軒家や別荘を「買う」べきか「建てる」べきかの判断は変わってきます。 自分の要望やこだわりを満たすにはどのような方法が良いのかお悩みの人は、ぜひ 一級建築士の資格をもつタイテル建築アドバイザーへご相談 ください。
また建築家は家を建てることはもちろん、改修やリノベーションの相談にも乗ってくれることがほとんどです。
タイテルには、有名な建築家のもとで経験を積んだ建築家や、高級住宅をたくさん手がけてきた建築家、リノベーションの経験が豊富な建築家、内装やインテリアのデザインが得意な建築家、などさまざまな強みをもった建築家が登録しています。
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