「おしゃれな外構」とは?事例から読み解くデザインのコツ

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新しく家を建てるときには、家の外観や内装のデザインばかりに気を取られ、外構はついつい後回しになりがちなイメージがあります。
しかし、外構は家の雰囲気を左右する大切な要素です。
この記事でご紹介するポイントさえしっかりと押さえておけば、家全体をおしゃれにグレードアップさせることができるのです。

まずは、この記事の結論から見ていきましょう。

  • 外構のデザインによっては、外からと室内からの見え方を大きく変えることができる。おしゃれな外構をつくり込むことで、満足度が大きく変わってくる。
  • 庭の設計において、目隠しを設けることやプライバシーの確保は非常に重要な要素。
  • デザインだけでなく、駐車の仕方・メンテナンス等の実用面も考える必要がある。
  • おしゃれな家にするためには、建物全体と外構を統一したコンセプトで、トータルにデザインすることが大切。すべて一体で設計してくれる会社を選ぶのがおすすめ。

<目次>

  1. 1. 外構とは「家の格式を上げる顔」
  2. 2. 外構に必要なモノと抑えるべきポイント
    1. 2-1. 庭全体
    2. 2-2.
    3. 2-3. フェンス・塀
    4. 2-4. 車庫・カーポート
    5. 2-5. 植栽
  3. 3. よくある外構の失敗例
    1. 3-1. 駐車スぺ-スが使いにくい
    2. 3-2. 自転車を置くスペースを考えていなかった
    3. 3-3. プライバシーを考えていなかった
    4. 3-4. メンテナンスが面倒だった
  4. 4. 外構デザインの一般的な進め方
  5. 5. 建築家に頼むメリット
  6. 6. おしゃれな外構の事例
    1. 6-1. 和のコンセプト
    2. 6-2. オープンな洋風ガーデン
    3. 6-3. クローズな洋風ガーデン
    4. 6-4. モダン~スタイリッシュなコンセプト
    5. 6-5. シンプルな外構コンセプト
    6. 6-6. 駐車場・アプローチを兼ねた外構
  7. 7. まとめ

1. 外構とは「家の格式を上げる顔」

外構、すなわちエクステリア(庭や玄関にかけての屋外の空間)は、帰宅時・来客を迎える時に大事な「家の顔」とも言えるポイントです。

同じ新築でも、外構をおしゃれに整えている場合と、そうでない場合では全く見え方が異なってきます。
また、やみくもにお金をかけて植栽などを植えたりすれば良いわけではなく、家のコンセプトやデザインに沿った形でコーディネートが重要です。

今回は、「おしゃれな外構」にしたい方に向けた、外構のポイント、おしゃれな外構の事例、やってしまいがちな失敗例を中心に解説していきます。
最後には「だれに依頼すればいいの?」といった不安も解消していきます。

それでは順番にみていきましょう。

2. 外構に必要なモノと抑えるべきポイント

外構に必要なモノから、部位別におしゃれに魅せるためのポイントや、事例なども紹介していきます。

2-1. 庭全体

庭全体では「遠目から見た時のシンプルさ」と「室内空間とのつながり」がポイントです。
エクステリアを検討する時、庭や駐車場を単品で検討しがちですが、「外(道路)から見たときの印象」と「室内から見たときの印象」を立体的に捉えて設計すると、外構の価値がアップします。

遠目から見たときの、家と外構を合わせた全体の外観のことをファサードと言います。
住宅全体の顔であるが故に、家の外観とセットで考える必要があります。

また、室内窓の設計において窓の大きさ・方角以外に、その土地を有効的に活用した見え方、すなわち「窓に映る光景」は家の価値を左右するぐらい大事な要素です。

事例:庭と室内空間のつながり

室内から窓の外の庭を見たとき、絵のごとく映るよう設計された事例です。
窓を大きく取り、枠を極限まで目立たたない仕様で、庭を活用した「視線の抜け」も演出できている事例です。

2-2. 門

門は、「家の入り口」という側面以外では、「表札などを含めた家の第一印象」になります。
昨今では大きな構えを持った門を設計される方は少なくなっていますが、ファサードを左右する大きな要素です。

門構えに替わって、オープンな門(門扉で閉じないタイプ)であれば、開放的なアプローチ(門から玄関までの通路)の設計がしやすくなります。
また一方で、クローズな門(門扉とフェンスで閉じることができる)も、防犯上の面を優先するのであれば有効的な手段の1つです。

事例:カーブを描いた門

カーブを描いた門が印象的な事例です。
門から見える奥行感と、アーチ状の門扉のバランス感がベストな組み合わせになっており、圧迫感の少ないスマートな門扉になっています。

2-3. フェンス・塀

フェンスはある程度、クローズな外構で使われるエクステリアのアイテムです。

昨今は、防犯上の理由から高さが高いフェンスは避けられがちです。
理由は、泥棒が一たび敷地内に入った時、外から分かりにくく侵入の目隠しになるためです。そのため、見えやすいフェンスが増えてきています。

また一方で、開放感を重視した設計では窓を大きくとりますが、大きくする反面でプライバシーの問題があります。
隣家から目線を遮りながら、カーテンをしなくても外からの視線が気にならないように、塀をうまく活用すると良いでしょう。

事例

門からアプローチへ伸びる入り方、そして門に立った時の建物全体をスタイリッシュに魅せる屋根の形状事例が特徴的な事例です。

2-4. 車庫・カーポート

車庫の形態には家のデザインと深く関わってきます。
一般的な駐車場に車を置くのか、もしくはインナーガレージやビルトインガレージとして住宅の中に駐車スぺースを取り込むのか?によっても外構は変わってきます。

車が趣味の方であれば、季節や天候に関係なく車やバイクいじりができるような、ガレージ一体型の住宅は憧れですよね。
住宅と一体化した車庫であれば、デザインも統一感が出せるため、家の外観を損なわずに設計できるメリットも大きいです。
またガレージおよび停車している車は、外構および住宅のファサードの1つになってきます。
高級車などをお持ちの方であれば、より一層映える景観を創り出せます。

一方コスト重視であれば、カーポート(屋根と柱のみで構成されるシンプルな車庫)という選択肢も外構エクステリアのメニューとして良いでしょう。
住宅と一体になったガレージは、総コストでも高額になる傾向にあるため、統一感や利便性とのバランスになります。
カーポートでも、最近はデザインを考えられているタイプも多く、複数台車やバイクを所有している方であれば、見栄えのするカーポートもラインナップされています。
ここでも、カーポート単体で考えるのではなく、全体のファサードを考えて色見などをパース図などを確認しながら決めていきましょう。

事例:ウッドデッキと連なった車庫

こちらの事例では、ウッドデッキと連なった車庫 兼 テラスが特徴的な事例になります。
シンプルなデザインの外観を損なうことなく、設計されている点がポイントと言えます。

2-5. 植栽

植栽は外構エクステリアにおいて、重要かつ中心となるアイテムです。

よく植栽を「フォーカルポイント」(焦点が集まるポイント)にするケースが多いです。
フォーカルポイントは、視線が集まる場所や、特定の物体に視線が向くように意図的に作るポイントのことです。

庭およびファサード、室内から見える庭の設計をする際に、「シンボルツリー」を置くことで見栄えを上げる効果があります。
シンボルツリーには様々な樹種が使われますが、常緑樹であれば1年中緑のキレイな印象を生み出し、落葉樹であれば夏は日陰をつくり、冬は陽を通過させる効果もあります。
シンボルツリーを下からライトアップして、高級感を演出する手法も人気です。

事例:中庭の植栽

こちらの事例では、中庭に植栽を設けて、中庭の見え方を引き立てています。
和モダンのインテリアとマッチした、シンボルツリーが印象的な事例です。

3. よくある外構の失敗例

つづいて、よくある失敗事例から学ぶ外構の事例をみていきましょう。
エクステリアを設計する上で、大事な要素を入れつつ、「こんなはずじゃなかった」「思っていたのと違う」とならないために抑えていくべきポイントを見ていきましょう。

3-1. 駐車スぺ-スが使いにくい

通勤などで毎日、車を使っている方であれば、車庫入れがしにくい、といった問題は毎日ストレスが溜まってしまいます。
そのため、以下の点に気を付けましょう。

  • 旋回(バックなどで駐車できる道)が十分できる道幅があるか?
  • 奥行がしっかり確保でき、道にはみ出さないか?
  • 安心して駐車の作業ができるか?(幹線道路沿いで、駐車の際に交通の妨げになる等)

また、駐車スペースの設計が甘いと、車種によっては駐車場に入らない!(高さ・幅・奥行)といったケースも聞きます。
家族構成で最大何台まで停める必要があるか、大きな車種に変えても駐車できるような設計にしましょう。
そして、もしくは急な来客時に停める臨時スぺースまで考慮できればベストです。

3-2. 自転車を置くスペースを考えていなかった

自転車を置くスペースは意外と考えていないとありません。
雨ざらしで放置しておくと傷みも早く、すぐホコリっぽくなってしまいますので、屋根がある場所で保管したいですよね。
車庫の隅に自転車スペースまで考慮されて設計することも大事でしょう。
自転車のために物置を置いてしまっては、せっかくの外観も台無しです。

3-3. プライバシーを考えていなかった

これは接道(前面道路)からの見え方を考えずに、外構計画を組んでしまうと起こる失敗例です。
南向きの土地では、前面に道路がありますので、人がよく通る道路であればプライバシーを外構で工夫する必要があります。
せっかく開放感のために大きな窓を設計したのに、人目が気になってずっとカーテンを閉めている、という方も少なくありません。

外構で目隠しを作り、必要に応じて、カーテンを開けても隣家や前面道路からの視線を遮れるようになっているかどうかをチェックしましょう。
防犯上、あまり高い塀を設けすぎてしまうとデメリットが大きくなるため、開放感・視線の遮断をうまく組み合わせた外構計画をおすすめします。

3-4. メンテナンスが面倒だった

外構、エクステリアはおしゃれさを保つためにはメンテナンスが重要です。
特に植栽においては、落葉樹であれば秋には落葉しますので、落ち葉の処理が必須になってきます。
またウッドデッキも、無垢のテラスであれば定期的に塗り替えをDIYなどで楽しめる方でないと、だんだんめんどくさくなってきます。
おしゃれをラクに保つ秘訣には、メンテナンスが楽な植栽や、人工芝などを選ぶと良いでしょう。

4. 外構デザインの一般的な進め方

外構デザインは、一般的なハウスメーカーなどでは、予算だけ取っておいて残った予算で最終的に考える、というケースが散見されます。
やはり優先順位として、建物本体や設備機器に気が行きがちですが、外観を含めた満足度を上げるためには不十分となってしまうリスクが考えられます。
全体のバランスを考えず、終盤になってくると予算がなくなってきているケースが多く、例えば駐車場だけになる、という事例もしばしば。

また、建物本体を建てたハウスメーカー以外の、外構屋さんでも対応自体は可能です。
しかし、建物との統一感などをしっかり検討しないと、せっかくの全体のバランスを崩しかねません。
そのため、契約前に予算のバランスも見ながら、外構の計画もしっかり立てておくことをおすすめします。

建築家が手がける注文住宅は、外構デザインまで含めて全体の計画を立ててくれます。
詳しい内容は、 建築家に頼むメリット にてご紹介します。

5. 建築家に頼むメリット

建築家に頼むメリットは「住宅全体との統一感とバランス」です。

建築家は、総予算も考慮しながら住宅設計において、外からの建物+外構の見え方・室内からの外構および景観の見え方を考えて設計します。
そのため、建物は建物で考えて、余った予算で外構エクステリアをする、という順序ではなく、建物と外構はセット」で考えることで生まれる統一感が最大のメリットと言えます。

建築家にとって外構は、単なる追加のオプションという位置づけではなく、住宅とセットで完成するものと考えています。
住宅のコンセプトにマッチしたおしゃれな外構が提案できるのは建築家ならでは、と言えます。

建築家に外構デザインを頼んでみたいという方は、ぜひ タイテルの無料相談 をご利用ください。

6. おしゃれな外構の事例

ここでは、おしゃれな外構の事例を紹介していきます。

6-1. 和のコンセプト

こちらの事例では、広大な庭ではありませんが「和のわびさび」を表現している外構です。
リビングから見える箱庭は、隣家と塀でしっかり囲まれておりプライバシーが確保されている前提で、和の雰囲気を醸し出す設計です。
古民家~和モダンの住宅コンセプトにぴったりな、主張しすぎない伝統的な庭が印象的です。

こちらの事例では、中庭に植栽を設けて、中庭の見え方を引き立てています。

料亭のようなたたずまいを演出する設計になっており、和のコンセプトでも高級感を引き出した外構です。

登り梁の家 (建築家 : 田中 洋平) の作品画像 登り梁の家 (建築家 : 田中 洋平) の作品画像 登り梁の家 (建築家 : 田中 洋平) の作品画像
登り梁の家 (建築家:田中 洋平

黒をベース色にしたデザインで統一。伝統的なデザインでありつつ、暗くなりすぎないよう芝生で明るい雰囲気にも配慮している設計です。

6-2. オープンな洋風ガーデン

こちらの事例では、アプローチからの住宅の見え方(角度)に加え、おしゃれな外構の見せ場としては、家を際立出せる芝の存在です。
芝がキレイに一面に揃っており、アプローチには目立ちすぎない植栽がワンポイントとして位置づけられています。
洋風な、おしゃれかつ、シンプルにまとめた外構の事例です。

植栽を最低限の量にして、中庭をシンプルかつ、プライベートな空間に設計している事例です。

HOUSE MI (建築家 : 伊原 孝則) の作品画像 HOUSE MI (建築家 : 伊原 孝則) の作品画像 HOUSE MI (建築家 : 伊原 孝則) の作品画像
HOUSE MI (建築家:伊原 孝則

ガラス張りの家で、外構までオープンな設計にすることで、より一層開放感を演出しています。

面積が広い庭を最大気に活かした芝生が、とても印象的なおしゃれな外構です。

DILL eat, life. (建築家 : 伊原 孝則) の作品画像 DILL eat, life. (建築家 : 伊原 孝則) の作品画像 DILL eat, life. (建築家 : 伊原 孝則) の作品画像
DILL eat, life. (建築家:伊原 孝則

ログハウスのようなコンセプトに合わせた、木材で仕上げたアプローチが住宅全体のコンセプトとマッチした設計です。

6-3. クローズな洋風ガーデン

植栽を多めに取り入れ、緑豊かな庭に仕上げていますが、白い塀によりプライベート空間としても、プライバシーを確保できている事例です。

隣家とは洋風な外構に合うように、木質のフェンスでおしゃれ感をUPさせています。

アメリカンスタイルの住宅に合うような、洋風ガーデンに設計されています。 家のホワイトと、合わせたフェンス・門も統一感を意識されています。

6-4. モダン~スタイリッシュなコンセプト

内装の間取りもオープンなデザインですが、要所要所をコンクリートの塀によりプライバシーを確保。 その中においても、オープンかつ緑をふんだんに感じられる庭に設計されています。
植栽も様々な種類が豊富に取り入れられていることから、季節によって見え方が変わってくるでしょう。

タイルでアプローチ・駐車場をデザインした、モダンかつ飽きのこない外構です。

三鷹の家 (建築家 : 片山 正樹) の作品画像 三鷹の家 (建築家 : 片山 正樹) の作品画像 三鷹の家 (建築家 : 片山 正樹) の作品画像
三鷹の家 (建築家:片山 正樹

都市部で庭が最低限の面積ではあるものの、玄関アプローチをおしゃれに設計することで、見栄えを格段に向上させています。

6-5. シンプルな外構コンセプト

植栽を玄関前にシンボルツリーとして配置して、シンプルになり過ぎない配慮がされています。

塩谷町の家 (建築家 : 御手洗 龍) の作品画像 塩谷町の家 (建築家 : 御手洗 龍) の作品画像 塩谷町の家 (建築家 : 御手洗 龍) の作品画像
塩谷町の家 (建築家:御手洗 龍

住宅の設計がシンプルなため、植栽を多めに取り入れることで、ナチュラルなテイストも織り交ぜられている外観へ。

間接照明に照らされた、機能門柱が印象的な外構です。機能面とデザイン性をシンプルながら両立した外構です。

6-6. 駐車場・アプローチを兼ねた外構

SHIMOKITA BASE (建築家 : 伊原 孝則) の作品画像 SHIMOKITA BASE (建築家 : 伊原 孝則) の作品画像 SHIMOKITA BASE (建築家 : 伊原 孝則) の作品画像
SHIMOKITA BASE (建築家:伊原 孝則

玄関アプローチを兼ねた駐車場になっており、正面から玄関を見せずスタイリッシュに仕上げています。

土地の高低差を上手く利用して、駐車場とテラスを設計した外構計画です。

2方向道路の角に植栽を設けることで、最低限の面積ではあるものの、家の外観デザインを向上させています。

ピロティ型の駐車場が印象的な外構です。門もモノトーンの住宅にぴったりな商品が選ばれています。

【 YouTube でプロが解説】建築家がデザインしたおしゃれな家 3 選

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7. まとめ

ここまでの内容を再度まとめてみます。

  • 外構は家の見え方を、外観からも室内からも変えてしまう。 おしゃれな外構をつくり込むことで、満足度が大きく変わってくる。
  • 庭の設計において、プライバシーの確保は非常に重要な要素。
  • 使いにくい外構で失敗しないためには、デザインだけでなく、駐車の仕方・メンテナンス等の実用面も考える必要がある。
  • 建物と外構エクステリアを分離して考えると、全体の統一感がなくなるため、 ファサードと室内から窓の光景まで考えて、一緒に設計する会社を選ぶのがおすすめ。

以上が、今回の記事のまとめとなります。

後悔しない外構計画を立てる、おしゃれな外構を設計するためには、一度専門家の意見を聞いてポイントを確認してみましょう。
外構は、提案する建築家で大きく差が出るポイントです。

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