お洒落な洗面台のアイデア + 建築家による実例集

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毎日使用する洗面台は、デザインにもこだわりたくなります。
「新築の家には、すてきな洗面台をつけたい」
「リフォームして洗面台をお洒落にしたい」
と希望する方は多くいらっしゃいます。
けれど、どんな素材と形を選べばイメージを実現できるかわからないことも多いかもしれません。
そこで今回は、お洒落な洗面台と収納の実例を写真とともに紹介していきます。

<目次>

  1. 1. 洗面ボウルの種類
    1. 1-1. ベッセル型(据え置き型)
    2. 1-2. アンダーカウンター型
    3. 1-3. オーバーカウンター型(埋め込み型)
    4. 1-4. 壁付型
  2. 2. 洗面台の収納はどうする?お洒落な実例を紹介
    1. 2-1. キャビネットの下を活用
    2. 2-2. 棚板を設けてオープンな収納に
    3. 2-3. ミラーキャビネットを活用
  3. 3. 洗面台(洗面ボウル)にオススメの素材
    1. 3-1.
    2. 3-2. 人工大理石
    3. 3-3. モルタル
  4. 4. 建築家が手がけた洗面台の実例
    1. 4-1. 事例1 モザイクタイルが美しい洗面キャビネット
    2. 4-2. 事例2 海外風の洗面台
    3. 4-3. 事例3 ダブルシンクの洗面台
  5. 5. まとめ

1. 洗面ボウルの種類

洗面室の主役となる洗面台は、洗面ボウルの形で決まるといっても過言ではありません。
まずは、洗面ボウルにはどんな種類があるのかをみていきましょう。

  • ベッセル型
  • アンダーカウンター型
  • オーバーカウンター型(埋め込み型)
  • 壁付型

以上の4種類をそれぞれ写真付きで解説していきます。

1-1. ベッセル型(据え置き型)

slash house キッチンから生まれるリノベーション (松尾宗則 ・ 松尾遥 の作品) slash house キッチンから生まれるリノベーション (松尾宗則 ・ 松尾遥 の作品) slash house キッチンから生まれるリノベーション (松尾宗則 ・ 松尾遥 の作品)
slash house キッチンから生まれるリノベーション(建築家:松尾宗則 ・ 松尾遥

ベッセル型とは、カウンターの上に洗面ボウルを据え置いたようなスタイルの洗面台です。
まるで洗面ボウルがオブジェのように美しく見えるため、ホテルライクな演出ができます。

丸型・楕円形・長方形など、ボウルのデザインは多岐に渡ります。使い勝手も考慮しつつ、好みのデザインを選びましょう。

つづきまのいえ (佐竹 永太郎 の作品) つづきまのいえ (佐竹 永太郎 の作品) つづきまのいえ (佐竹 永太郎 の作品)
つづきまのいえ(建築家:佐竹 永太郎

意匠性に優れるベッセル型は、サブの手洗い場に設置するのもオススメです。けれど、皿型や鉢型の洗面ボウルを選ぶと、カウンターとの間に隙間ができ掃除がしにくくなることも知っておきましょう。
洗面台が主役となるような、華やかな演出が好きな方にオススメのスタイルです。

1-2. アンダーカウンター型

おおたかの森の家 | Otakanomori house (八島正年 + 八島夕子 の作品) おおたかの森の家 | Otakanomori house (八島正年 + 八島夕子 の作品) おおたかの森の家 | Otakanomori house (八島正年 + 八島夕子 の作品)
おおたかの森の家 | Otakanomori house(建築家:八島正年 + 八島夕子

アンダーカウンター型は、カウンターの下に洗面ボウルを入れたような形の洗面台です。
凹凸が少ないすっきりとしたフォルムであるため、シンプルな印象を好む方にオススメします。

また、洗面ボウルがカウンターより下にあるので、床に水はねが起きづらいのも特徴です。お手入れがしやすく洗面台の主流ともいえるスタイルです。住宅から店舗まで幅広く採用されています。

1-3. オーバーカウンター型(埋め込み型)

イリタビーチハウス | IRITA BEACH HOUSE (伊原 孝則 の作品) イリタビーチハウス | IRITA BEACH HOUSE (伊原 孝則 の作品) イリタビーチハウス | IRITA BEACH HOUSE (伊原 孝則 の作品)
イリタビーチハウス | IRITA BEACH HOUSE(建築家:伊原 孝則

カウンターに洗面ボウルを埋め込んだような形をしているのが、オーバーカウンター型です。カウンターと洗面ボウルの間に隙間ができにくいため、お手入れがしやすい洗面台といえます。

カウンターと洗面ボウルの素材を自由に組み合わせて、好きなデザインを作り上げられるのも特徴の一つです。デザインだけでなく清掃性も求めたい方にオススメします。

1-4. 壁付型

経堂の住宅 〜テラスに寄り添う〜 (納谷 学 の作品) 経堂の住宅 〜テラスに寄り添う〜 (納谷 学 の作品) 経堂の住宅 〜テラスに寄り添う〜 (納谷 学 の作品)
経堂の住宅 〜テラスに寄り添う〜(建築家:納谷 学

壁付型の洗面台とは、名前の通り壁に洗面台をそのまま取り付けた形をしています。
カウンターを施工しないため、不要な装飾をしたくない方にオススメです。

一方で、洗面台の下にある排水トラップが外から見える状態であることは避けられません。配管の見た目が気になる方は、デザイン性のあるトラップを選ぶ、壁からの配管にするといった工夫をすると良いでしょう。

また、壁付け型は収納の確保も難しくなります。けれど、限られたスペースでもコンパクトに取り付けられるというメリットも見逃せません。トイレの手洗いやバストイレ一体型の空間に採用されることが多い洗面台です。

2. 洗面台の収納はどうする?お洒落な実例を紹介

いくらお洒落な洗面台でも、使い勝手が悪くては困ります。洗面台では手洗い・歯磨き・洗顔を行っていくもの。家族全員が使う洗面台は、収納力があることも大切です。
手の届く位置に、せっけん・歯ブラシ・タオル・ドライヤーなどの小物が収納できると便利に使えます。

生活感を持たせずにすっきりと見せるためにも、しっかりと収納スペースを確保していきましょう。
ここからは実例の写真とともに、洗面台に収納を作る方法を紹介していきます。

2-1. キャビネットの下を活用

三笠の山荘|Mikasa Cottage (武富 恭美 の作品) 三笠の山荘|Mikasa Cottage (武富 恭美 の作品) 三笠の山荘|Mikasa Cottage (武富 恭美 の作品)
三笠の山荘|Mikasa Cottage(建築家:武富 恭美

収納力を重視するなら、洗面キャビネットを採用しましょう。写真はシンプルなデザインの大型洗面キャビネットをつけた実例です。

幅広の洗面ボウルの下には開き扉、サイドには引き出しという大収納スペースを確保しています。洗面所の小物はもちろん、掃除用具など大きめのアイテムをしまうのにも困らないでしょう。

さらに、ミラーの後ろにも小物の収納に役立つキャビネットを備えています。家族全員分の歯磨きやスキンケア用品もすっきりと片付けられそうですね。

2-2. 棚板を設けてオープンな収納に

鎌倉プラス | Kamakura Plus (伊原 孝則 の作品) 鎌倉プラス | Kamakura Plus (伊原 孝則 の作品) 鎌倉プラス | Kamakura Plus (伊原 孝則 の作品)
鎌倉プラス | Kamakura Plus(建築家:伊原 孝則

洗面台そのものに収納力がなくても、棚板をつけて収納スペースを作る方法があります。扉をつけないことで大幅なコストダウンにもつながるのです。
写真は、カウンターの下に造作棚を取り付けた事例です。

棚の中に小物ケースを組み合わせて使い、オープンな収納棚を作りました。奥行きはたっぷりあるので、小物の収納に役立つでしょう。また、棚板を取り付けると排水トラップの目隠しにもなります。

ミラーの下につけた小さな棚にも、観葉植物を並べてお洒落に飾っていますね。木目のカウンターがあたたかみを感じる、お手本にしたい洗面空間です。

2-3. ミラーキャビネットを活用

段々天井の家 (田中 洋平 の作品) 段々天井の家 (田中 洋平 の作品) 段々天井の家 (田中 洋平 の作品)
段々天井の家(建築家:田中 洋平

洗面台まわりの小物収納に役立つのは、壁付けのミラーキャビネットです。設備メーカーからは、洗面台と一体型でなくても収納付きの三面鏡が販売されています。洗面台の幅に合わせて、オリジナルで作ることもできます。

写真は、壁にモザイクタイルを施しミラーキャビネットをつけた事例です。見える部分は鏡だけなので、清潔感がありすっきりとした印象をもたせられます。手に届く範囲に棚があるのでサッと片付けられて来客時にも困りません。

3. 洗面台(洗面ボウル)にオススメの素材

洗面台は、使う素材によって印象が大きく左右されます。
温かみのある印象を持たせたいなら木を、シンプルな空間に仕上げたいなら人工大理石を、無機質な印象を好むならモルタル、というように作りたい表情に合わせて素材を選んでいきましょう。

カウンターと洗面ボウルに違う素材を組み合わせ、好みのデザインを作っていくのも一つの方法です。ここからは代表的な3つの素材、

  • 人工大理石
  • モルタル

の実例を紹介していきます。

3-1. 木

丘の上ハウス | A house in the middle of a hill (伊原 孝則 の作品) 丘の上ハウス | A house in the middle of a hill (伊原 孝則 の作品) 丘の上ハウス | A house in the middle of a hill (伊原 孝則 の作品)
丘の上ハウス | A house in the middle of a hill(建築家:伊原 孝則

階段上のワークスペースの一部として洗面スペースを取り付けた事例です。造作カウンターの一部に、ベッセル型の洗面ボウルを取り付けました。

窓下に大きく取り付けられたカウンターと一体化することで空間が途切れず、つながりのある印象を持たせています。
白い陶器の洗面ボウルはフローリングや天井の木目とも相性が良く、木と組み合わせるのにふさわしい素材です。木は家族の暮らしにもすんなりなじみ、温もりを感じさせます。

3-2. 人工大理石

旧道の山荘|Kyudo Cottage (武富 恭美 の作品) 旧道の山荘|Kyudo Cottage (武富 恭美 の作品) 旧道の山荘|Kyudo Cottage (武富 恭美 の作品)
旧道の山荘|Kyudo Cottage(建築家:武富 恭美

最近は、アクリル樹脂やFRPといった洗面台が主流ですが、人工大理石の洗面台もオススメです。
表面はほのかにツヤがあり、高級感のある佇まいを演出します。割れにくく耐久性があるという使い勝手の良さも魅力の一つです。比較的安価で選びやすい素材ともいえるでしょう。

写真は、アンダーカウンター型の人工大理石の洗面台です。カウンターとボウルが一帯になっているので、掃除がしやすいのもポイント。人工大理石のマットな質感が、木目調の洗面室をワンランク上質な空間に演出しています。

3-3. モルタル

吉祥寺のアトリエ (伊原 孝則 の作品) 吉祥寺のアトリエ (伊原 孝則 の作品) 吉祥寺のアトリエ (伊原 孝則 の作品)
吉祥寺のアトリエ(建築家:伊原 孝則

無機質でクールな印象がお好きなら、モルタルで洗面台を作ってみてはいかがでしょうか。モルタルとは、セメントに水と砂を混ぜ合わせた建築材料です。塗料を上塗りすることで防水性を高め、水廻りに採用することができます。
モルタルよりさらに耐水性があり、ひび割れにも強い「樹脂モルタル」という素材もあります。費用は高くなりますが、メンテナンス性は抜群です。

モルタルの洗面台は、木材の下地で形を作っていくため、非常にデザインの自由度が高いといえます。幅・奥行き・深さといった寸法も、使い勝手に合わせて決められます。

写真は木版画アーティストのアトリエ用に造作で作った洗面台です。木版を洗うために必要な大きさを特注で作っています。アーティストの希望を実現しながら、スタイリッシュな印象を持つ流し台が出来上がりました。

4. 建築家が手がけた洗面台の実例

市販の洗面キャビネットにはない、唯一無二のデザインを楽しみたい方は、建築家に洗面台の設計を依頼してみてはいかがでしょうか。

豊富なデザイン知識を持つ建築家なら、幅や大きさといった使い勝手だけでなく、海外風・和モダン風といった好みのテイストでも依頼できます。
ここからは、建築家が手がけたお洒落な洗面台の実例を紹介していきましょう。

4-1. 事例1 モザイクタイルが美しい洗面キャビネット

京都と海外が融合する家 (田中 洋平 の作品) 京都と海外が融合する家 (田中 洋平 の作品) 京都と海外が融合する家 (田中 洋平 の作品)
京都と海外が融合する家(建築家:田中 洋平

アンダーカウンター型ですっきりとした印象を持つ洗面台です。長方形のミラーの後ろには間接照明をつけています。

壁のモザイクタイルは、水はねにも強くお手入れもしやすいという機能性を兼ね備えた素材です。洗面台や左右の壁付け収納には白を選び、タイルの色を一層引き立てています。

さらに、カウンター下の排水トラップは壁配管で施工し、デザイン性の高いボトルトラップを採用しています。細部まですっきりとした印象を作ることにこだわり、ホテルライクな洗面空間が仕上がりました。

4-2. 事例2 海外風の洗面台

南麻布フラット|Minami Azabu Flat (武富 恭美 の作品) 南麻布フラット|Minami Azabu Flat (武富 恭美 の作品) 南麻布フラット|Minami Azabu Flat (武富 恭美 の作品)
南麻布フラット|Minami Azabu Flat(建築家:武富 恭美

ガラスのカウンターに半埋め込み型の洗面台を取り付けた例です。床・壁にブルーのモザイクタイルを施工し、まるで海外のバスルームにいるような洗面空間を作り上げています。

タオルバー・トイレットペーパーホルダー・リモコンといった小物も、装飾が少ないシンプルなデザインの小物を採用しています。ガラス・タイル・金属と無機質な素材だけを使うことで、スタイリッシュな印象を持つ洗面空間が出来上がりました。

4-3. 事例3 ダブルシンクの洗面台

海が見える家 (田中 洋平 の作品) 海が見える家 (田中 洋平 の作品) 海が見える家 (田中 洋平 の作品)
海が見える家(建築家:田中 洋平

大家族や大人と子供の使用時間がかぶるご家庭にオススメしたいのは、洗面ボウルが2つある洗面台です。アンダーカウンター型のダブルボウル洗面台を施工した事例をご紹介しましょう。

ミラーの上下に窓を設けることで、自然光がふんだんに差し込む洗面室が出来上がりました。ミラーは洗面台の幅に合わせて、横長で大きなタイプを採用しています。

壁の厚みを利用した収納棚は、棚板を白にすることですっきり見えますね。床にはタイルを採用し、高級感のある洗面空間を作り上げています。

5. まとめ

お洒落な洗面台を作るには、洗面ボウルの種類と素材の選定が大切なポイントです。

洗面ボウルは、好みに合わせてベッセル型・アンダーカウンター型・オーバーカウンター型・壁付型の4種類から選びましょう。洗面台の素材は、木・人工大理石・モルタルといった種類がオススメです。

実用性が求められる洗面台は、キャビネットや造作棚を作って収納力を確保しましょう。

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