オーストラリアのスキンケアブランド イソップの、名古屋高島屋ゲートタワーモール店の内装計画。同フロアの既存店舗が、より大きな区画へとリロケーションする。
本計画では無垢材としての量感と撫でたくなるような質感を表出する、温かみのあるマテリアルとして木を選択した。Aesop 渋谷店(2018)、Aesop ニュウマン横浜店(2020)でも木での製作を依頼した、愛知県を拠点とする木製家具メーカー、カリモク家具と協働して、木の量感を表現するという新たな取り組みを行った。
中央のシンク、ポスカウンター、大小のベンチ、ペンダントライトや商品棚には国産クルミの集成材を使い、無垢の木を削り出したような丸みを帯びた彫刻的なボリュームを感じさせる。落ち着いたピンク色の壁面は木と調和し、中央にあるステンレスのシンクが光を添える。足元に敷かれたコーヒー色のカシミアカーペットが訪れた人を柔らかく迎え入れる。
区画の角にあった45 度の隅切りを通路からのアイキャッチとしてショーウィンドウとした。隅切りに対して垂直な軸を店内に引き込んで設計の基準線とし、引き込んだ軸を受け止めるように設置した店内奥のライトボックスから、左右に商品棚を伸ばす構成とした。
明るく賑わうフロアの中、落ち着いた雰囲気で人々が過ごせる、温かみを感じるラウンジのような空間を目指した。
主要用途: 物販店舗
施工: D.BRAIN、カリモク
クレジット: 照明計画: BRANCH LIGHTING DESIGN
所在・会場: 名古屋高島屋ゲートタワーモール
延床面積: 88.35m2
設計期間: 2020.12-2021.2
施工期間: 2021.3-2021.5
写真: Courtesy of Aesop
ウェブサイト: http://www.aesop.com/