東京・蔵前にオープンした、文具・雑貨向けマスキングテープ「mt」の初の路面店の内装計画。誕生から10年目を機に、その思考と実践をより深める場としての店舗が求められた。
間口2.7m、奥行15.7mの奥行きのある空間の特徴を活かし、mtの多彩な色が映える、白が基調の店内とした。長い壁面の一面を商品ディスプレイ、もう一面をミニギャラリーとして、奥にはカウンターを配置し、店内でのコミュニケーションを促す。
商品ディスプレイ側の壁面には、アクリルパイプとステンレスの受け皿を組み合わせて製作した、実験器具のようなmt専用の筒型ショーケースで、豊富なラインナップを見せる。定番商品に加え、オリジナルのトライアルな商品などで、様々な色と柄のmtが空間を彩る。もう一方の壁面では、mtに関連するテーマに合わせた企画展示が行われる。また、天井面の間接照明が奥行のある細長い空間を均質に照らし、空間全体をショーケースのように見せている。
商品の入れ替えやイベントによって訪れるたびに表情が変わり、mtの魅力や挑戦を発信できる、実験的で余白のある場所を目指した。
主要用途: 物販店舗
施工: イシマル
クレジット: トータルディレクション・グラフィック:イヤマデザイン/照明:大光電気
所在・会場: 東京 蔵前
延床面積: 47.65m2
設計期間: 2016.09-2017.01
施工期間: 2017.01-2017.02
写真: 太田拓実
ウェブサイト: http://www.masking-tape.jp/