オーストラリアのスキンケアブランドであるイソップの、仙台パルコ2店の内装計画。新築の商業施設の中で、幅6m、奥行き7.8m、高さ3.4mの空間が計画地となった。
間口いっぱいに開けた空間の中で、向かい合う左右の壁には商品棚、奥には売場とバックヤードを緩やかに仕切る低い壁、そして中央にシンクを設けることで、回遊性のあるおおらかな構成とした。このシンプルな構成の中で、大きな面積を占める壁面が空間を特徴づける要素であると考え、30mm×40mmの国産杉の角材をルーバー状に貼ることで、陰影を生み出し奥行きを与えている。一般によく見られる、建築の垂木材とは違い、板目の出る面を短手側に見せて木目を強調し、より表情豊かな仕上げになるよう試みた。また、商品棚を左右で凸型と凹型にすることで、わずかな非対称性をつくりだしている。
スチールで出来た大きな箱型のシンクは、ひとつを共有しながらも、プライベートなコンサルテーションを可能にしている。
東北では初めての直営店であることから、イソップのブランドイメージを素直に表現し、人々を迎え入れるあたたかみのある空間をつくることを目指した。
主要用途: 物販店舗
施工: アンドエス
クレジット: グラフィック:Aesop/照明:大光電機
所在・会場: 仙台 仙台パルコ2
延床面積: 48m2
設計期間: 2015.9-2016.03
施工期間: 2016.04-2016.05
写真: 太田拓実
ウェブサイト: http://www.aesop.com/