山之手の家

立地

敷地南側には6階建ての集合住宅が建っており、始めて敷地に訪れた時には敷地全体が日影に覆われていた。影地においてどのようなあり方で自然光と関わり明るい室内を得られることが出来るのかというのが敷地から与えられた条件となる。さらに1階の南面は集合住宅の駐車場が隣接していたため排気ガスや車のヘッドライト等が干渉してくる為、南面に開口を設け難いという状況も重なっていた。


干渉スペース

そこで日影の影響を受け難い敷地北側に受光面としてヴォリュームを設け、そこから自然光を採ることにした。受光ヴォリューム内は2層になっており南側からの強い日差しを一旦階段室スペース内で受け、そこを介して各所室に柔らかい光を届ける計画となっている。


多様な風景

ひとつの開口から採り入れられた光が反射・拡散・回折しながら周囲の諸室を横断していく。それら開口(外壁開口と間仕切壁開口)が複数存在することで相乗効果を伴った多様な内部風景を作り出している。時間のうつろいと共に刻々と表情を変えながら。


自由な土間

食事、入浴、就寝といった行為をできる限りシンプルに繋げて欲しいという要望を受けて、それらを通り土間によって繋ぐ動線計画とした。ここは受光ヴォリュームの下階に位置し動線を促すだけでなく将来のライフスタイルに追従できるよう用途を限定しない場所となっている。また季節の良い時は開口を開けることで外部と繋がった通り土間となる。


透過する壁と床

寝室群は小さな単位の部屋であるが間仕切りや床にルーバーを用いることで視界の広がりや光や音、熱の移動等を確保している。個室は閉ざされることなく全体の一部として光や空気の通り道として機能するため常に個と全体が連動している。


3つのニワ

L型ヴォリュームは採光を室内に導くと同時に広いルーフガーデンを家族に提供している。ソトニワ、ナカニワ、ヤネニワといった3種類の庭を有効に活用することで今後、暮らし方の幅が広がっていくことを願っている。


影地の敷地であったために通常の住宅以上に自然光が主題となった計画である。ひとつの光を家族で共有したり、個室からもれた光が家族のいる場所に届いたり、自然光が明るさだけでなく家族のコミュニケーションを促すものとして作用していけばと考えている。


作品「山之手の家」の画像 その1 (建築家 : 佐々木勝敏)


作品「山之手の家」の画像 その2 (建築家 : 佐々木勝敏)


作品「山之手の家」の画像 その3 (建築家 : 佐々木勝敏)


作品「山之手の家」の画像 その4 (建築家 : 佐々木勝敏)


作品「山之手の家」の画像 その5 (建築家 : 佐々木勝敏)


作品「山之手の家」の画像 その6 (建築家 : 佐々木勝敏)


作品「山之手の家」の画像 その7 (建築家 : 佐々木勝敏)


作品「山之手の家」の画像 その8 (建築家 : 佐々木勝敏)


作品「山之手の家」の画像 その9 (建築家 : 佐々木勝敏)







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