立川ANNEX 倉庫と家の間のディテール
隣接する縦に伸びるRC造の本棟とは対照的な、広い間口の軽やかな木造のアネックス。
木架構を現しとし、1階から2階に伸びる通し柱による下部架構と、斜材が角度を変えながら母屋を支えHP面をつくる小屋組架構で構成している。
1階は写真スタジオとしても利用される倉庫で、開口部を抑えた暗い空間に控えめに光が差し込む。対照的に2階は妻面を半透明のポリカーボネイトで覆い、淡い光に満たされる影のないオーナーの別宅となっている。
本棟と戸建住宅群に挟まれるこのアネックスは、用途、スケール、建ち方において、いずれにも類別されない新しい風景を目指した。