スイスの時計メーカーHublot（ウブロ）による、記念すべき最初の「Hublot Design Prize」における展示デザインを依頼された。1 日限りの展示空間ではあるが、Hublot というブランド価値、さらにはデザイン賞にふさわしい空間の質を求められた。会場は東京都現代美術館のエントランス空間であり、荘厳ではあるが、展示空間としては使いづらい空間でもあった。コストや、組み立てにかかる時間を検討しつつ、展示空間を浮かび上がらせるために大きな紙を使い展示を組み立てることにした。シンプルなフレームを立て、そこにグラフィックを印刷した紙を垂らし、展示空間としている。各々の受賞作品のデザインにしっかりとフォーカスできる環境にするとともに、空間全体としても既存空間の硬さや重さと対照的な紙を使うことで、印象的なインスタレーションとなった。
Architect: 芦沢啓治建築設計事務所
Project architect: 芦沢啓治/高山広野/Vincent Hecht Photo: Takumi Ota
Photo: Takumi Ota
