塔状の3階建て2世帯住宅。
階段動線を正面にだけ配置することで、窓と居室を大きく、明るい家になりました。
三鷹と吉祥寺の間、住宅街に建つ2世帯住宅のです。
家の前の道は、商店街の名残を感じられる、人通りも車も通る少し賑やかな道。
祖父母の代から住んだ土地に新たな家を建て替える計画の依頼がありました。
間口は2間(けん)が目一杯の敷地幅。隣家も肩をくっつけるように建っています。
高さを目一杯確保し、3階建てに。また、2世帯の動線としての階段を前面に持ってくることで、室内における無駄な場所を減らしています。
階段はそのまま屋上へ伸び、屋上への塔屋がファサードとして表れ、4階建てのように見えるプロポーションにデザインしました。
細長い敷地形状のため、家の奥まで光が届くように、階段のファサードとなった南側の窓は、出来るだけ大きく確保し、
どの階でも光と風が抜けるよう配慮しています。
一階の玄関には、前を登下校する子供達に人気の飼い犬のためのスペースも。
かつての家のように、玄関を介してすぐに道路へ繋がるご両親のスペース。玄関から2階へと階段が伸びていきます。
階段を介して、街の風景が光と共に家の奥まで届きます。
屋上は3方は開けた開放的な見晴らし。街の夜景に階段のシルエットが浮かびます。
所在地 :東京都三鷹市
設計監理:TAIMATSU
構造設計:株式会社 エヌ・シー・エヌ
施工 :株式会社 印南建設
主要用途 :一戸建住宅(二世帯住宅)
構造規模 :木造SE構法 地上3階建
敷地面積 :45.58㎡
建築面積 :33.03㎡
延床面積 :91.04㎡
用途地域 :近隣商業地域(80%, 200%)
防火地域 :準防火地域
設計期間 :2018.07~ 2019.04
工事期間 :2019.05~2020.03