元ビジネスホテルだった10階建てビルのワンフロアを住宅にリノベーションするプロジェクトです。
矩形のビルの中央付近にEVと避難階段のコアがありました。片方をLDKにして開放的な空間に、もう片方を水周りと個室といったプライバシーの高い空間としています。
LDKのそれぞれのスペースは、バーティカルブラインドやカーテンなどを柔らかい境界として使っています。この柔らかい境界は、閉じたり、開いたり、繋がったり、仕切ったり、羽根の角度を変えたりしながら日常のデリケートな生活を受け止めますが、この家の飼い犬だけは、ブラインドやカーテンの下を自由に行き来できます。
設計担当:納谷学、太田諭
施工会社:田工房 内田晃晴
鉄骨10階建てビルの6階
延床面積:121.88m²(36.87坪)
受賞歴 : 2005年 第26回INAXデザインコンペ部門賞 水まわり空間
掲載誌 :
『66人の建築家がつくった「たったひとつの家」』
『Esquire 2007年4月号』
『THE COLD JCB会員機関誌』
『モダンリビング No.165 MARCH2006』
『インポートデザインハンドブック2006』
『DesignLiving spring2006』
EVで玄関ホールに着くと、右手にLDKのスペースが見えます。
右手にキッチン、左手に食堂正面奥がリビングスペース。
食堂スペースからリビングスペースを見たところです。リビングスペースはバーティカルブラインドで緩やかに仕切れるようになっています。
バーティカルブラインドで緩やかに囲われたリビングスペース。飼い犬だけが自由に行き来できます。
バーティカルブラインドで囲われたリビングスペースを外側から見る。
アイランドキッチンを見る。右手にリビングスペース、左奥にダイニングスペースが見えます。
個室の間に設けた水周りスペース。
浴室には、両側の個室から入れます。
個室のクローゼットの裏側は、スタディスペース。