西新宿・パークタワービルのアトリウムで「森と木の国 あきた展」の会場を計画しました。
「森と木の国 あきた展」は、秋田県からの依頼で秋田の木材産業をアピールする2日間イベントです。
アトリウムに負けない大きさで、短時間で搬出・搬入できる簡単なシステムと秋田の森を体感できる空間をテーマにしました。
そこで私たちは、秋田杉を井桁に組んで、8社のための様々な大きさの8つフレームスペースを連ねることを考えました。
基本フレームを千葉工大に持ち込み組上げ、構造実験でフレームの耐震力を確認しました。
井桁に組んだ秋田杉の隙間からは隣のフレームの様子が垣間見え、アトリウムの光は森の木漏れ日のようにフレームに注ぎ、秋田杉の香りと共にまるで秋田杉の森に迷い込んだような気分にしてくれます。
設計担当:納谷学、高野健太
構造設計:千葉工業大学 多田修二研究室 多田修二
施工会社:広橋工務店 廣橋利昭
施工協力:ALL納谷事務所、千葉工業大学 多田修二研究室 学生
構造形式:井桁木積造
主 催:秋田県 秋田県木材産業協同組合連合会
会 場:新宿パークタワービル1階アトリウム
開催時期:2015年
アトリウムに負けないように、可能な限り大きなボリウムを目指しました。
一番高い井桁フレームです。
大小様々な8つのフレームを繋げたり、放したり隙間と見え掛かりをコントロールしました。
秋田杉のフレームは、光の角度で様々な表情を見せてくれます。
連なるフレームで様々な場所が生まれています。
人の出入り口にはキューブ状の杉材を使って大きさを変えています。
アトリウムからの光がまるで森の中の木漏れ日のように井桁フレームに注ぎ、秋田杉の香りがお客さんを迎えます。
秋田杉の集成材で組んだ井桁フレームです。
木漏れ日の中で、打合せです。
長尺の集成材を生産している会社のフレームです。
井桁フレームのコーナーには、仮設単管パイプが通っています。
二日間の展示会の終了です。